顔にできるしこりで最も多いのは、粉瘤(ふんりゅう)や表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)で、これらは皮膚の良性腫瘍です。
時にはかなり大きなしこりとなることもありますが、もともとは表皮の袋の中に垢がつまってできたしこりなので、それ自体は特に問題はありません。
粉瘤は皮膚の良性腫瘍ですが、自然に消えることはなく、徐々に大きくなってしこりが気になることがあります。
気を付けなくてはいけないのが、顔のしこりの大半が良性であることと痛みを伴わないために、がんではないと決めつけてしまうことです。
中には、基底(きてい)細胞がんというがんである可能性もあり、痛みが伴わないために、進行して大きくなると骨を溶かしてしまうことになります。